エンビロンの基礎化粧品について
レチノール配合のスキンケア商品では老舗のエンビロンのワークショップで、吉川病院の川添剛先生とニュー上田クリニックの上田由紀子先生の講演会に参加しました。
川添先生の講演ではエンビロンの基礎化粧品に含まれているパルミチン酸レチノールの肌に有効な効果を確認させていただきました。
本来”肌老化”のうち80%もの多くを”光老化”が占めます。細胞のDNAを破壊したりコラーゲンやエラスチンを壊してしまう紫外線をうまく防御することが光老化を防ぐ第一歩ですが、単に太陽光線を防ぐのみではビタミンDを欠乏させてしまいます。
エンビロンの基礎化粧品では、体内にもともとある物質でしかも紫外線防御因子であるパルミチン酸レチノールやβカロテンを用いて紫外線から肌を守ろうというところが特徴的です。紫外線防御の役割のみではなく、抗酸化作用があるレチノール、ビタミンC、E、βカロテンこの4つがバランスよく含まれているのがエンビロンの基礎化粧品です。肌に本来あるものを使用するという安心感や、1961年に日本に入ってきてからずっと成分が変わっていないという安心感は大きいと感じます。
元来ビタミンAを肌に外用すると角質層が薄くなり、表皮の有棘層が厚くなり、コラーゲンの産生がアップします。また、皮脂の分泌も抑制され、新陳代謝を高めます。
パルミチン酸レチノールを中心にビタミンを含むエンビロンの基礎化粧品は使い続けることによって
シミ・くすみ
しわ・たるみ・張り
毛穴のひらき
を改善するアンチエイジング的な役割だけではなく、
トラブルの起こりにくい健康で力強い肌を作ることができるのです。
上田先生の講演ではエンビロンを開発した南アフリカの形成外科医や日本での創始者である戸沢先生との出会いを伺い、上田先生の皮膚科医としてのエンビロン製品の診療への取り入れ方を具体的に伺い大変参考になりました。
もともと
形成外科・美容外科の術後の傷跡を改善する目的で開発されたものですので
レーザー治療の前後や
皮膚科の病気の軽快後、
炎症後の色素沈着の改善、そして
光老化の予防と改善(アンチエイジング)
を目的として安心して使える基礎化粧品といえます。
保険診療を補う効果としても
帯状疱疹の炎症後のあと
アトピー性皮膚炎の方の顔面の症状
尋常性乾せんの皮疹
虫さされ
けがや傷、ニキビのあと
などにもエンビロンのデリケートジェル(ティーツリーオイル入り)やクリーム、ナイトクリームなどが有効です。
保険医薬品だけでは補えないプラスアルファで、エンビロンの製品はとにかく安心かつ効果的という点で自信をもって患者さまにお勧めできる製品だと思います。
投稿日:2011年2月22日